モコハウスは、兵庫県・大阪府を中心に、高気密・高断熱住宅の注文住宅に取り組んで30年以上、本当に快適で心地いい住まいをご提供することが使命と考える建築会社です。

　1階リビングに設置した壁掛けエアコン1台（木造14帖用）で全館（90帖）を暖房をしている為、個室のドアを閉め切ったときの室温についてご質問いただくことがあります。

当然、個室のドアを閉め切ると熱の出入りが少なくなりますので、温度差が発生しやすくなることは言うまでもありません。

そこで今回は、1階トイレ（建物の北側に位置）のドアを24時間、閉め切って実測を試みました。

エアコンとの位置関係図

この日は思いの外、お昼間は暖かかく、参考値としてのインパクトは薄いかもしれませんが、閉め切った個室でも室温の安定感を感じていただけると思い、ご紹介させていただきました。

データから、リビングと閉め切ったトイレとの平均温度差は2.4℃。
2℃前後と考えていましたので、これはほぼ想定通りという感じです。
 

一方、リビングとトイレ毎の温度差（日較差）は、リビングが2.8℃、トイレは1.7℃。
リビングは、昼間の日射の影響から25.9℃まで上昇し、一方、日射の影響がほとんどない北面のトイレの室温（同じタイミングのとき22.6℃）は安定していることから、両者の平均温度の差は少し大きくなったと考えられます。

このような温熱環境は、外皮熱還流率（UA値）0.22W/m2・K、そして相当隙間面積（C値）0.1cm2/m2という基本的な住宅性能がつくりだしています。
この基本的な性能が下がれば下がるほど、理論的に、温度差が大きくなります。

　間もなく桜咲く春を迎えますので、次回の測定は年末以降になりそうですが、その他の個室のデータもご紹介してまいります。お楽しみに・・