世界最高峰の断熱気密性能の家

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column 住まいのコラム

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2022/06/20

断熱気密性能が良すぎると夏は暑くないですか?

断熱気密性能が良すぎると夏は暑くないですか?

皆さま
こんにちは。
モコハウスは、兵庫県の川西市から「日本一快適な住まいづくりを目指す」という、大きな目標をもつ住宅メーカーです。
 

今回は、モデルハウスにご来場いただいたお客様からの「よくあるご質問」のひとつにお答えいしたいと思います。


 

Q.断熱気密性能が良すぎると夏は暑くないですか?

A.いえ、冬に暖かさを保つ家は、夏は涼しさを保ちます。


 

断熱気密性能を考えるときの基本的な視点

 断熱気密性能の基本的な捉え方は、「断熱気密性能のレベルが高いほど=小さなエネルギーで室内(全館)の温熱環境のコントロールが可能」ということだと考えています。


断熱気密性能のレベルが高いほど、冬場であれば、一旦、暖かい室内環境をつくると、いつも全館が、温度差ができ難くて暖かいままに、夏場であれば、一旦、涼しい室内環境をつくると、いつも全館が、温度差ができ難くて涼しいままに保つことができる能力が高くなるということです。
 

よく使われる表現ですが、断熱性能に優れていて気密性能が高い(隙間がない)魔法瓶のように、長時間、冷たいものは冷たいままに、温かいものは暖かいままにする能力と同様の解釈ができます。
 

また、断熱気密性能のレベルが高い程、より小さなエネルギーで、例えば、壁掛け14帖程度のエアコン1台分の能力全館冷暖房が可能ということになります。
 

もしも夏の暑さ対策の為に、低もしくは中断熱気密性能の方が優れているということが事実であれば、魔法瓶もほどほどの断熱性能で、いくらか隙間があった方が冷やしたものが冷めにくいことになってしまいますから、辻褄が合わないことをご理解いただけると思います。


 

夏の問題点、冬と夏では熱の流れが逆になる

 次に、(超)高断熱高気密住宅が、なぜ夏を問題視されるのかを考えてみましょう。

まず冬の場合、熱は「高い方から低い方に流れる」という基本的な性格上、熱は室内から屋外に流れます。

その一方で、暖房の空調機以外の熱原である、照明器具や冷蔵庫、パソコンそしてテレビなどの家電製品、そして太陽光などの多くの熱が、屋外に流れ出ていく熱を補う方向に働きます。
 

その為、建物内(全館)の温度が安定しやすく、温度差ができにく環境が整いやすいことになります。
断熱気密性能が良ければ良い程、この付加される熱の影響はメリットとなり、全館の温度差はより少なくて、快適空間を保つことが容易になります。

 

一方、夏場は冬場とは反対で、屋外の方が気温が高く、また屋根や外壁も温められていますので、熱は屋外から室内側へ流れようとします。その上、人や家電製品、太陽光、そして空調機以外の多くのものが熱を付加することになりますので、室内の温熱環境的にはマイナス方向に働きます。
 

この部分を捉えて、魔法瓶のような高断熱高気密の家はその熱を逃がしにくいことから、「断熱気密のレベルが高すぎると夏が暑い」と表現されているのではないでしょうか。
 

実際は、断熱気密性能のレベルが高い程、壁や屋根からの熱の侵入量は少なくなり、その上、どの性能の建物でも発生する室内で生まれた熱は、エアコンなどの空調機の小さなエネルギーを利用して屋外に排出すれば済むことです。


屋外と建物内の寒暖差が大きな冬場と比べて、夏場は温度差が小さいですから、より小さなエネルギーで室内の熱コントロールが可能なのです。
 

一方、開口部(サッシなど)からの熱のコントロールも大切なことですが、こちらも断熱気密性能のレベルが高い程、コントロールしやすいものとなることは同様です。


 

最後に、日本の温熱環境について

 日本の温熱環境についてのお話です。
過去、日本国内での真冬日と真夏日の最大の温度差は、北海道内で、旭川市-41℃と十勝+37.8℃と、温度差78.8℃(北海道観光振興機構の記事による)にもなるそうです。
 

一方、弊社が主な建築エリアとする兵庫、大阪、京都などの近畿圏では、夏場の最高気温は約+40℃とで、冬場は約-10℃程度と、約50℃程度ではないかと思います。
 

日本は、年間の温度差が大きい国のひとつです。
小さなエネルギーで、尚且つ全館、快適に暮らしていただく為に、住宅の基本的性能である断熱性能と気密性能の両者はとても大切なことだと考えています。

今回も最後までお読みいただき有難うございました。

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