COLUMN 住まいのコラム
社長ブログより 「断熱材の選定」
毎日暑い日が続いてます。でもモコハウスのモデルハウスでは外気温35℃に対して室内温度はエアコン一台の運転で全館26℃程度を保っています。
これは凄いことですが、これに大きな役割を果たしているのが断熱性の優れたサッシ、
気密性などがありますが言うまでもなく断熱材が大きな役割を果たしています。
モコハウスでは断熱材の選定に色々と留意しています。
断熱材には大別して無機繊維系断断熱材と発泡プラスティック系断熱材がありますが、
モコハウスでは理論的に断熱・気密性能の施工が容易な外断工法+内断熱工法を採用しているため、
外側の断熱材の選定には一定の条件を必要となります。
先ず施工性のために材料はボード状(板状)であること、
外側の仕上材(モルタル・サイディング等)の重量が釘に与えるモーメントを逓減する必要があるため
断熱材の厚さをを60㎜程度までに抑えること、かつ最大の断熱性をその範囲内で発揮すること。
以上の条件からモコハウスでは同じボード状であっても硬質ウレタンフォーム板(0.024w/mK)よりも
熱伝導率に優れたフェノール樹脂系のフェノバボード(商品名:熱伝導率0.019w/mK)を採用しています。
熱抵抗値は0.06m÷0.019w・mK=3.1578㎡K/wとなります。
因みに、ウレタンフォーム板でフェノバと同じ熱抵抗値を得るためには、
3.1578㎡K/w×0.024w/mk=0.075m(75mm)の材料が必要となります。
これは、国内トップクラスの断熱性能を持っているほか、
材料の性質上、熱的・化学的に性能劣化が小さく(25年で8%の経年変化)、
炎を当てても燃え広がらない防火性能、非フロン系故に環境性能を持っている等の優れた性能を備えた材料です。
また建物の柱間に充填する壁体内断熱材には
隙間なく確実に充填のできるダンパック・セルロースファイバー吹込工法(*)を採用しています。
これは上記に加えて優れた吸音性、木質繊維特有の吸放湿性により内部・表面結露を防ぐ、
有毒ガス発生のない耐火性能、ホウ素系薬品効果でシロアリゴキブリ等害虫を寄せつけないなど
断熱性能以外に多くの特徴を持っています。
(*)ダンパック(商品名:熱伝導率0.04w/mK)
以上のようにモコハウスではそれぞれの断熱材料の持つ特性を適材適所に生かし採用しています。
勿論、モコハウスが業界トップクラスの断熱性能実績平均値Ua値0.22w/㎡K:C値0.1㎠/㎡を
保持するためにはこれだけではなく、高性能サッシ、気密性能、丁寧な施工、
それらの条件を備えて初めて達成されるのです。
この暑さの中、モコハウスモデルで是非この数字の意味を体感してみてください。数字は正直です。