世界最高峰の断熱気密性能の家

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column 住まいのコラム

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2022/09/29

社長ブログより 「住宅の気密性能の大切さ」

社長ブログより 「住宅の気密性能の大切さ」

住宅の断熱・気密性能とは言いますが、暖熱性能基準にもZEC基準にもHEAT基準にも

建物の隙間面積を示す気密性能値(C値㎠/㎡)については基準値が示されていません。

でも基準がないからと言って隙間面積は幾らでも良いというものではありません。

住宅の住環境にとって断熱と気密は車の両輪と言ってもいいほど大切なものです。

次世代省エネ基準(1999年)のころは、Ⅰ地域:2㎠/㎡(北海道等)、Ⅳ・Ⅴ地域(関西方面等)5㎠/㎡と

決められていたのですが、なぜか2009年に撤廃されてしまいました。

経緯・理由はともかくとして隙間の面積がいくらでも良いとか大きくても問題ないとという

正当な理論はありません。

気密性能も断熱性能に劣らず、建物の居住性能の向上にとって絶対的に大切なものです。

具体的な例を挙げると、隙間が大きければそこからまず当然外気が入ってくる(日本の平均風速は4m/秒)。

同時にPM2.5、花粉、塵埃などの汚染物も一緒に入ってきます。

風の向き・強さによって各部の換気量が異なり計画的な換気が出来なくなってしまいます。

冬季に暖房すると空気は膨張して上昇しますが、

隙間があると破れた風船のように折角温めた暖気が外に漏れだし、

同時に侵入した冷気は比重が大きいのでは下部(床)に溜まります。

つまり頭部は温かく足元は冷たい状況をつくります。(夏期はその反対)

不快さだけではなくエネルギーの無駄使いということになります。

又冬季には隙間からの冷気の流入は、建物の壁体内結露の原因になります。

これは構造体を腐らせる腐朽菌発生のもととなります。

また、さらに大事なことは次回に詳しく述べますが、

隙間風は人体が快適さを感じるため大切な床・壁・屋根の表面からの輻射熱を保つための障害にもなります。

それは体感温度は躯体からの(輻射温度+室内温度)÷2=体感温度となるからです。

この体感温度が断熱気密住宅の快適さにとって最も重要な要素なのです。

躯体からの輻射温度と室内空気温度との差が大きいと快適な体感温度にはなりません。

モコハウスでは各邸ごとに必ず気密測定を行っています。

参考)
 モコハウスのC値実測値はぼ0.1㎠/㎡以下です。

(例・延床面積120㎡の住宅の場合120㎡×0.1㎠/㎡=12㎠の隙間≒3.5㎝角の隙間)
 

これは次世代省エネ基準(5㎠/㎡)の1/50と言うことになります。

(延床面積120㎡の住宅の場合120㎡×5.0㎠/㎡=600㎠の隙間≒24.5㎝角の隙間)

 

最近では、気密に留意している会社でも0.5㎠/㎡くらいだと思います。(同左の場合≒7.7㎝角の隙間)

少しくらいの隙間なら許容できるという理論はありません。

少しでも小さいことはエネルギーロスにしてもその他に関しても絶対有利なことに違いはないからです。

丁寧に施工して少し工夫すれば、お金をかけずに隙間をなくすことが出来ます。

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