COLUMN 住まいのコラム
社長ブログより 「隙間相当面積C値(㎠/㎡)」
建物の気密性能を示すモコハウスのC値は0.1㎠/㎡です。
これは多分国内最高水準の性能だと思います。
この最高水準の気密性能を実現するための重要な要素は、
先ず外断熱工法にあると私は考えています。
外断熱工法の場合、建物外部の凹凸のないフラットな構造用合板の上から
気密シートを貼るのでとても施工がしやすく、目視での施工具合の確認も容易となります。
対して内断熱工法の場合は、建物の内側に気密シートを貼らなければならないので、
柱や梁の仕口部分の施工が複雑になり、丁寧に施工しても仕口部分で
気密シートと気密テープの部分に多少の隙間のできる可能性があります。
また、スイッチやコンセント部分で気密シートをカットする必要があるので
気密を確保しにくいこともあります。
また、開口部(サッシ)の気密性も重要です。
モコハウスでは、気密性の高いサッシ形状を採用しています。
以上に加えて、大事なことは施工する大工さんの丁寧な仕事が必要なことは言うまでもありません。
断熱性能を表すUa値と同じくらい重要な隙間相当面積を表すC値ですが、
断熱性能等級やHEAT20,ZEH基準にもC値の基準値は示されていません。
でもできることなら、確実な計画換気の実行をうながし、冷暖房時のエネルギーロス、
内部結露発生の可能性、汚れた空気の侵入等のリスクを防止するために
隙間は出来るだけ少ない方が有利だという事実に間違いはありません。
因みに2009年に廃止されましたが、その時のⅣ、Ⅴ地域のC値の基準値は5.0㎠/㎡でした。
これは風速4m/s(日本の平均風速)の風が吹いた場合、
1時間当り0.5回、建物全体の空気が入れ替わるのに相当します。
モコハウスでは床下設置型の24時間全熱交換型換気システム(熱交換率90%)の採用と、
一部地熱利用により冷暖房時のエネルギーロスは10%程度で済みます。
また花粉除去率は99.8%、PM2.5除去率は98%のフィルターがセットされています。
決められた部分からしか空気の出入りしない超高気密住宅なら、
これらの換気装置の性能がフルに発揮できるということになります。