COLUMN 住まいのコラム
2023/08/04
社長ブログより 「外壁とガラス面の温度差」
真夏の直射光の当たる外壁とガラス部分における室内と屋外の温度差を測ってみました。
外壁表面温度 57.1℃
当該部分の室内壁表面温度26.1℃
外部窓硝子部表面温度45℃
当該部室内硝子面温度27.3℃ (同室内温度26.4℃)
以下の数値は外壁とガラス面の熱貫流率です。
*外壁熱貫流率 0.176W/㎡K(PB+セルロースファイバー+フェノバボード)
→外壁のサイディングは外壁通気層の外側にあるので熱抵抗に含めない。
*アルゴンガス入り3層クリアガラス熱貫流率Ug:0.83W/㎡K (但しサッシのUw:0.73W/㎡K)
→モデルハウスでは冬対策のクリアガラスを使用。
*建物の外皮熱貫流率Ua値は0.22W/㎡K
外壁部分とガラス部分における室内の表面温度では1.2℃、
屋外の表面温度の差は12.1℃の温度差がありました。
因みに屋外温度は37℃程度(7月3日午後1時頃測定)
室内壁表面と室内硝子表面の温度差は、私が予想していたより小さく感じました。
具体的には体感温度で0.6℃の差を感じることになります。
この測定は断熱性能の数値と、建物のある部分における実際の温度の測定値で、
設計計画上の参考になると思われます。
この程度の温度差なら、開口部を大きくとって、
明るさや解放感を得ることに対するリスクは少ないと言えるのかな。
(ガラスの日射熱取得率によっても異なり、夏と冬では反対)
断熱・気密は数値だけでは概念的でしかないので、実際を知るには現地で肌で体験するしかありません。
この災害級の猛暑の時は、実際にモコハウスモデルで快適さを体感される折角のチャンスだと思います。