COLUMN 住まいのコラム
快適・省エネより太陽光パネル・アフターメンテナンスの方が大切?
住宅を建てようとする方にとって、関心事、又は決め手は何でしょうか?
モデルハウスへご来場になるお客様からのご質問は、太陽光パネルは載せないのですか?
また、モコハウスのメンテナンス体制はどうですか?(裏返すと、小さな会社故の不安さ)
いずれにしても、この住宅の断熱性能はいくらの数値を持っていますか?とお訊ねになるお客様は、マアないといって過言ではないと思います。
お客様が、ご存知の具体的な数値としては、耐震等級位で、いくらですかと訊ねられる方はいらっしゃいます。それは、耐震等級は大手ハウスメーカーが公表しているからだと思います。
大手ハウスメーカーなどでも断熱性能に関しては、Ⅲ地域の次世代省エネ基準のQ値:2.3をクリアーしている程度は公表していますが、断熱・気密性能を示す具体的なQ値、C値が実際は幾らかは公表していません。
断熱性能について、大手ハウスメーカーが書かない(もしくはレベルが低すぎて書けない)または触れないので、一般ユーザーは、住み心地に最も重要な 影響を与える住宅の断熱性能に付いての関心が、薄いもしくは知らないのではないでしょうか。(たまに、非常に良く勉強しておられる、お客様もいらっでゃい ますが)
モデルハウスに来られて始めて、この猛暑の中エアコン1台で全館冷房している事を体感されて、初めて断熱性能の事大切さを知って、驚かれると言うのが現実です。
一般的に注文住宅の場合、家を建てるにさいしての決め手は、家の基本的な要素である夏は涼しく、冬は暖かくではなく、太陽光パネルが載っているとか、アフターサービスがどうかの方にウエイトがあるようです。
太陽光パネルは別として、モコハウスと大手住宅メーカーを比べると、云うまでも無く、安心感では負けていると言わざるを得ません。
アフターサービスに付いても、すでに何万戸も建ててきた大手メーカーには、当然専従のメンテナンス会社があるのは当然です。但し、そのサービス会社 の経費をまかなっているのは購入者自身です。つまりそれは、最初から建築コストに含まれていますから、消費者自身が、自分でお金を出して、メンテをしてい ると云う事になります。
前回も書いたように、基準を守り、しっかりと作られた家はそうそう簡単には重大な故障はおきません。15~20年後の外壁や屋根の塗り替え工事くらいが最大の補修工事ではないでしょうか。
特にモコハウスでは最近から、耐震構造設計に関して、簡易な壁倍数の計算方法ではなく、大規模建築に用いる、高度でより安心な許容応力度計算方法を 採用しています。木造住宅では義務付けられているわけではないので、在来木造でこの計算方法を採用している会社はほとんどないと思います。
因みに、メンテに付いては、プレハブ住宅、特に鉄骨系住宅は、躯体始め重要なパーツは、そのメーカーでしか扱えません。もし他の業者が補修をしたら、その後の補償は原則として受ける事が出来なくなります。
それに比べ、モコハウス等の在来木造住宅では、どこのどんな職人さんでも扱かう事が出来ます。言い換えると、これは選択肢が広がり、色々な意味で安心です。
家を建てることの原点と言うか目的は、家族が猛暑や厳寒から守られ、地震や台風等にも強く、家族が健康で快適で安全に、生活できる事ではないのでしょうか。
新築後、何十年の間に発生するかどうか分からないメンテと、太陽光パネルを載せることが目的ではないはずです。
一度建ててしまうと、何十年と住み続けなければならないのが住宅です。
何のために家を建てるのか、太陽光パネルやアフターサービスに惑わされる事無く、住宅にとってなにが本当に大切なのかを、今一度原点に立ち返って、考えて見るべきではないかと思います。
言 うまでもなく、モコハウスでは、太陽光パネルやメンテナンスを軽視しているのではなく、前回書いたように不具合があれば、修理するのは特別に自慢する事で はなく、当然のことだと思っています。事実、モコハウスでは1ヶ月ごとに顧客訪問を実施し、不具合をお聞きしたり、コミュニケ-ションを保つようにしてい ます。
私自身、この連日の猛暑が続くの中、きわめて安いコストで、24時間全館各室で涼しく快適に過ごせる、モコハウスに住んでいて、断熱性能がいかに快適さと健康のためには大切かを、改めて知らされたように思います。熱中症やヒートショックとは無縁の住宅です。
住宅は、一生に一度の大切な買い物です。消費者の方も、業者任せではなく、もっと深く勉強するべきではないでしょうか。
折角、これから建てて何十年に渡り住み続けなければならない家の、現在の性能基準は、もうに古い基準なのです。今の国の断熱基準は余りにもお粗末で、実用に耐えないほどレベルの低い基準なのです。
モコハウスは、今の国の断熱基準の進捗スピードからすると、20年後でもまだ最新の断熱性能基準をキープしていると思います。
国の省エネ基準がもっと早く引き上げられ、車のように性能競争の時代が来る事を願っています。