COLUMN 住まいのコラム
社長ブログより 「高騰した建築費の予算配分」
最近の建築資材の値上がりには大きいものがあります。
必然的に建築費総額が膨らんでしまいます。
限られた予算の中で住宅を建築するためには予算にメリハリをつけて、
限られた総額の中でやり繰りしなければなりません。
構造躯体の耐震・耐久性(防腐・防蟻性)は確保されていることを前提に、
あと優れた断熱性能を持たせることに予算を重点的に配分をするべきだと私は思っています。
しっかりと作られた住宅は、少しのメンテナンスで何十年と住み続けることが可能です。
今後、今まで経験しなかったような気候変動が予想されるこれから何十年先にも、
健康で快適に住み続けるために必要なのは、いささか我田引水ととられるかも知れませんが
身体と健康に直接影響を与える、断熱性能に重点的に予算を割くべきだと思っています。
私は何十年と住み続けなければならない住宅断熱性能の一つの目安は、
(一般社法)「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の唱える
「HEAT20 G3相当」基準であるUA値0.26W/㎡K前後程度の数値確保が必要なのではないかと考えています。
G2相当や「ZEH」基準では20~30年先を見据えた場合少しレベルが低いかなと思います。
住宅設備とか内装工事などはいずれ20~30年先には更新の時期が来ます。
新築の時に躯体と同時に施工する断熱・気密工事も後日施工は不可能ではないかも知れませんが、
後日の施工となると大変なコストを要してしまいます。
このように本体(躯体)を触らずに後日にでも施工可能な部分はできることならできるだけ節約し、
後日施工の困難な部分に予算を配分する方が良いのではないかと思います。
勿論すべてが満たされるのが一番良いですが。
高性能な断熱気密住宅は建物が出来てからその建物がある限り、居住している間中、常に快適です。