【断熱】電気式蓄熱暖房器はどうなの?
前回は床暖房についてご紹介いたしたが、今回は、深夜電力利用の蓄熱暖房器についてご紹介します。
トーマス邸からブレイク
写真はトーマス邸

モコハウスでは以前から蓄熱暖房器を使っていましたが、ブレークしたのは昨年のスウェーデン人建築家トーマス邸からです。
昨年の1月の厳寒期に完成見学会を開催したトーマス邸で、6KWの深夜電力利用の蓄熱暖房器1台で、吹抜を除く≒39坪(吹抜を含むと48.4坪)の家全体を全館20℃以上に暖めることが実証できたことからです。それまでは、モコハウスでは主に一般的な空調機(エアコン)で冷暖房をしていました。
輻射による熱伝導と対流による熱伝導
因みに、蓄熱暖房器とエアコンの違いはその暖房方式で、蓄熱式は輻射による熱の伝導、エアコンは対流による熱の伝導という熱の伝達方法の違いにあります。
をれら本体の価格は6KW程度(定価ベースで約30万円)同士で比べると、ほぼ同じ位なのですが、エアコンの場合ご存知の通り、これ1台で真夏の冷房も、冬の暖房にも対応できるのに対し、蓄熱暖房の場合は合わせて冷房用にエアコンの購入も必要ということになり約2倍程度イニシャルコストが高くなります。
又2台の購入に加えて床面に結構な設置スペースが必要となります。(ユニデール製6KWの場合、W:1226、H:672、D:250となる)
蓄熱暖房器のメリット
上記、蓄熱暖房器のデメリットを書きましたが、勿論多くのメリットもあります。
先ず、暖房時にエアコンのように風が吹き出てこない、またファンの廻る音がなく静か、深夜電力の電気料金を使用する。(昼間の電気料金1kWh当たり≒28円に対して、午後11時から午前7時まで通電する深夜料金は1kWh当たり≒8円となる)
また、基本的に蓄熱暖房器はマイコン搭載型なので、1kw当たり180円の割引が適用される。(例:6kW×≒180円=1080円の割引が使っても使わなくても毎月割引かれる。)
また、オール電化住宅でなくても、全ての電気機器に深夜電力料金の適用が出来る。これはモコハウスのように夏期に24時間エアコンをオフにしない場合は大きなメリットになる。(深夜は止めているご家庭もありますが)
また、モコハウスのように断熱・気密に優れた住宅の場合は、蓄熱暖房器が一日中放熱しているので、家全体を24時間20℃程度の室温に保つことが出来る。
今のこの寒い時期(当地では朝晩はマイナス4℃まで下がる)に24時間どの部屋に行っても暖かいと言う快適さは、実際に住んで見なければなかなか想像できないような快適さですが、それが可能となります。
エアコンの場合はどうなの?
話が横道にそれますが、最近のモコハウスではエアコンの音と風を除けば、エアコンを連続運転していれば蓄熱暖房器の使用と同じ状態の温度環境を保てます。
またエアコンを連続運転をしていれば、床・壁・天井材に熱が蓄えられるのため、送風を<強>にすることなく<微風>運転でも温度が保てるのため、それほどに風と音を気にしないで過ごすことが出来ます。
参考までに、エアコンの連続運転の電気代ですが、延床面積34坪程度の家なら24時間連続運転をして、家全体を暖めても8千円/月~1万円/月弱で済むと思います。決まった時間帯だけに決まった部屋だけを暖めることと比較して、相対的に考えると大変安いのではないかと思います。
ただ、連続運転は理屈では理解できても24時間スイッチを切らないと言うのは、共働きでお昼間を留守にしている場合など、もったいない感じでなかなか勇気の要ることは確かですが、高性能な住宅の場合、スイッチのオン・オフを繰り返して使用しても案外電気代が安くならないのも確かなのです。
微妙に違う例えになるかもしれませんが、アクセルのオン・オフを繰り返す市街地走行の場合と、一定の速度で高速道路を走行した場合の車の燃費に例えると解りやすいかも知れません。
お客様の生の声
なんだか蓄熱暖房機の良いことばかり書いてしまいましたが、これは最近蓄暖を取り付けられたお客様の生の声と言い換えても良いと思います。
ただし住宅エコポイントを取得できる建物としても、従来程度の住宅においては蓄熱暖房器1台だけでの全館暖房には無理があり、エアコンと比較した場合イニシャルコストが掛かりすぎてお勧めとはなりません。
何れにしても、メリット・デメリットを挙げて検討してみた結果、高性能住宅にはお勧めの暖房機器のひとつと言えます。










