【断熱】日本の断熱・気密基準とモコハウスについて
断熱基準の歴史
日本のⅣ地域(おおよそ長野以南)の年代による(国交省、経産省基準)省エネ基準の推移を熱損失係数(Q値:W/㎡K)で表すと、1980年(旧省エネ基準):5.2以下、1992年(新省エネ基準=等級3):4.2以下、1999年(次世代省エネ基準=等級4):2.7以下と徐々に引き上げられています。
言い換えると、1980年に旧省エネ基準が規制されて以来、次世代省エネ基準(等級4)に改正後の2011年現在に至るまで約30年も経過しているのにも拘わらず、世界的にみて未だに低レベルのままとなっているのが現状です。では、その理由をこれからご紹介します。
Q値の違いが、各室空調か全館空調かの違いに
多くの方は、数字(熱損失係数)を示されても、実生活においてどう影響するものか分かりにくいと思いますので、少々ファジーな表現になりますが、ここではエアコンに例えてみます。
現在Ⅳ地域の等級4で定められている熱損失係数(Q値):2.7程度では、冷暖房時には各室にエアコンが必要だと考えてください。ところがQ値:1.6(Ⅰ地域=北海道)クラスになると、35坪程度の家ならば6KW程度のエアコン1台で全館の冷房が可能となります。
Q値+気密性能が鍵に
一方、幾ら熱損失係数1.6を達成しても気密性が悪ければ、折角暖めたリ冷やしたりした空気が隙間から逃げてしまうことになり、エアコン1台では足りないという結果になります。また気密が悪ければ、内部結露の原因ともなり建物の寿命を短くする可能性があります。
「断熱」・「気密」が車の両輪のはずなのに
「断熱」と「気密」は、車の両輪にも例えられるほど重要な要素であるにも拘わらず、現行の基準では、建物全体の隙間面積を床面積1.0㎡当たりの面積に換算した相当隙間面積(C値)は、Ⅳ地域においては5.0c㎡/㎡と、話にならない程の大きな隙間を許容しているのです。(Ⅰ・Ⅱ地域では2.0c㎡/㎡です)
C値5.0c㎡/㎡とは、1㎡の大きさの壁に2cm×2.5cm角の穴が開いていることとなり、床面積100㎡の建物の場合は、2m×2.5m角の穴が建物に開いていることに相当します。それにも拘わらず、現行ではこの隙間相当面積に付いては試験確認も品質確認も必要とされていません。
このように、熱損失量に付いては屋根・外壁・床・窓ごとに計算することを求められますが、「気密」に関しては合理的な判断を求めていないのが現状の省エネルギー基準なのです。
モコハウスの基準とは
ちなみにモコハウスの基準は、建築地がⅣ地域であるにもかかわらずQ値:1.6前後、C値:0.1以下と両方の数値を高い基準で満たしています。
この両輪のバランスにより、モコハウスでは、35坪程度の建物であれば冬は7KWの蓄熱ヒーター1台、夏は6KW程度のクーラー1台で全館の快適な空調が可能となります。
勿論、この両数字だけではなく、外断熱のメリットを最大限に生かしたモコハウス独自のプランニングが生きている事は言うまでもありません。










